2018.12.06

WING

空自、F-2戦闘機接触事故の調査結果発表

原因は左旋回と編隊長機位置の指示・認識ズレ

 航空幕僚監部はこのほど、去る11月2日に発生した航空自衛隊F-2戦闘機同士の空中接触による機体損傷事故について、調査結果を発表した。この事故は既報の通り、第8航空団(築城)所属のF-2戦闘機2機が訓練を終えて帰投中、外観点検を行った際に1番機と2番機の機体の一部が接触したというもの。原因について空幕は、2機の認識が食い違ったことによる異常接近だとした。
 原因や状況について、本誌の質問に対し空幕は次のように答えた。帰投中の外観点検時に、2番機の外観点検を終え、編隊長機位置にいる2番機の後方に位置した1番機が、「レフトターン。ワンテイクリード」として、次は自分が外観点検を受ける側となり編隊長機位置である前に出る旨を2番機に指示した。しかしこの指示を2番機は「レフトターン」の部分のみ認識しており、自分が編隊長機位置のまま、左旋回を行うものとして認識した。
 1番機は2番機の横まで前に出て、ジェスチャーで1番機の外観点検を行なうよう2番機に指示。空自戦闘機パイロットの間では、編隊長機位置にいる機が編隊の行動を先導することになっており、2番機は自分が編隊長機位置にあること、「レフトターン」の指示から、左旋回後に外観点検を行なうものと認識して40度バンクでの左旋回を開始する。
 この動きを、1番機は自分の意図が伝わり、左旋回中の外観点検を始めたものとして認識してしまい、20度バンクでの左旋回を開始した。このため両機が異常接近、回避運動を行ったものの間に合わず、接触という結果となった。なお事故に至るこの一連の動きは約7秒間とのことだ。