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2018.04.02

WING

ANA入社式、片野坂社長「安全が全て」を4度連呼

“安全が全て”を胸に刻み、総勢2649名がANAグループに
 
 新年度がスタートした4月1日、ANAグループの合同入社式が、羽田空港のANA格納庫で催された。格納庫には二年後に迫った東京オリンピックを見据え、特別塗装機「HELLO 2020 JET」(777-200型機、JA741A)を駐機。ANAグループの新たな活力となる新入社員、36社総勢2649名(男性:740名、女性:1909名)が顔を揃えた。ANAホールディングスの片野坂真哉社長は、新入社員たちを前に、「この場で深く胸に刻んで欲しいことがある。それはANAグループにおいては、”安全が全て”、”安全が全て”、”安全が全て”、”安全が全て”。この一点だ」と、”安全が全て”という言葉を4度連呼して強調。新入社員一人ひとりの胸に、この言葉を深く刻みこむことを求めた。
 「安全は経営の基盤であり社会の責務。全てのANAグループの役員と社員が片時も忘れてはならない安全理念」と話し、大田区下丸子にあるANA安全教育センターの存在に言及。過去にANAで発生した事故やハイジャック事件を一つひとつ振り返り、「お客様と乗務員の尊い命が犠牲となった」と話した。
 「航空機の安全性は高まっているが、残念ながら航空機の事故は無くなっていない。原因のなかには人はミスをするという、ヒューマンエラーも大きな割合を占めている」との認識を示しつつ、「だからこそ、社員一人ひとりが安全を創る、お客様の安心を生み出すことを第一に日々、業務に励んでいる」とした。

 未来に向け「もう次のチャレンジは始まっている」

 さらに片野坂社長はグループ36社を紹介しながら、各社のミッションに一つ一つ言及。「ANAグループが世界のリーディングエアライングループとして飛躍していくためには、ここにいるグループ各社の仲間たちとのチームワークなしでは、実現できない」ことを強調した。
 また、片野坂社長は、未来のチャレンジにも言及。「1986年、今から32年前、ANAは悲願の国際定期便への進出を果した。現在19ケ国、42都市に就航。国内線、国際線合わせた年間旅客数は約5200万人。世界第15位となるまでのエアラインに成長することができた」と話し、さらに「世界最高のSKYTRAX5スターを6年連続で受賞し、また米国業界誌であるAir Transport World誌による「Airline of the Year 2018」にも輝き、外部から高い評価を得ている」との見方を示した。
 「未来は一人では創れない。しかし、未来に向かって動くことは一人でもできる。今日から、ANAグループの一員として、またそれぞれの会社の一員として「あんしん、あったか、あかるく元気!」に、一緒に未来に向かって進もう」と、新入社員たちを鼓舞した。

 

※写真=総勢2649名の新入社員がANAグループの仲間に。片野坂社長が強調した”安全が全て”を胸に新生活のスタートを切った

 


※写真=新入社員代表として決意表明を片野坂社長に渡す神長汐音さん。神長さんは平昌五輪のショートトラック日本代表だ。全日空商事に入社する