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2018.09.25

ウイングトラベル

台湾から200名の代表団来日、商談とセミナー

周台湾観光局長、田川JATA会長らトップ集結

 台湾観光局の周永暉局長、台湾観光協会の葉菊蘭会長率いる約200名の代表団が「ツーリズムEXPOジャパン」に合わせて来日し、帝国ホテルでワークショップとセミナーを開催、日本からの訪台旅行者200万人の大台達成に向けて、新たな素材やテーマで新商品開発が進むことに期待感が示された。懇親会には謝長廷台北駐日経済文化代表処代表も駆けつけたほか、日本側からは日本旅行業協会(JATA)の田川博己会長、坂巻伸昭副会長をはじめ多くの関係者が参集し、日台間の緊密な関係を印象付けた。
 懇親会の冒頭挨拶した台湾観光局の周永暉局長は、「歴史、文化、自然生態、体験、原住民文化などのテーマを深掘りし、新たなニーズにあった新しい商品を作ってほしい。そのために、より緊密に連携していきたい」と述べた。社会のデジタル化に伴うOTAやLCCの発展で、旅行形態は日々変化しており、マーケットや旅行ニーズの変化に対応した新しい商品の開発に協力して取り組んでいきたいとの姿勢を示した。
 また、謝長廷台北駐日経済文化代表処代表は、台日間では自然災害発生時に互いに助け合う体制が確立していることを引き合いに、「いざという時の友は、真の友。台湾と日本は真の友だ」と信頼関係を強調。
 こうした思いを受けてJATAの田川博己会長は、「近くて近い日本と台湾。これからも交流拡大へ努力したい」と協力を約束。また、日台間の交流人口のアンバランスについて、葉菊蘭台湾観光協会会長から常々指摘を受けているとした上で、「私からも改めて発破をかけたい」と述べ、バランスのとれた相互交流の実現に努力することを重ねて約束した。
 坂巻伸昭JATA副会長も「しっかりとした相互交流が大事。どちらか一方の車輪だけが大きくてもだめだ」と呼応し、双方向交流をバランスよく拡大させるよう取り組む姿勢を示した。
 葉菊蘭台湾観光協会会長は、「新しい商品、新しい観光が求められている。台湾と日本の観光に、新たな布石を打ちたい」と述べ、ミレニアル世代を中心に新たな旅行のスタイルが生まれており、それに呼応した新商品開発は待ったなしの状況だとして、日本側にも新商品開発への取り組みや協力を求めた。セミナーでは、「アンバランスな状況を台湾からも全力を挙げて解決したい。ぜひ日本にもアンバランスを解決する助力をいただきたい」と強調し、今年の訪台旅行者数200万人の達成に強い意欲を示した。

 

※写真=周永暉台湾観光局長

 

※写真=左から周永暉台湾観光局長、謝長廷台北駐日経済文化代表処代表、葉菊蘭台湾観光協会会長、坂巻伸昭JATA副会長

 

※写真=田川博己JATA会長