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2018.09.18

WING

ANAHD、時差ボケ調整アプリ開発で来春提供へ

睡眠改善プログラムベンチャーと共同開発に着手
 
 ANAホールディングスは9月14日、「乗ると元気になるヒコーキ」プロジェクトの第一弾として、「時差ボケ調整アプリ(仮称)」を開発することを発表した。アプリの開発は、睡眠改善プログラムを手がけるベンチャー企業のニューロスペース社と共同で行う。このアプリは旅客のフライト予約情報を基に、出発日の数日前から運動や睡眠、食事などの観点から利用者にアドバイスするというもの。アプリの提供は、2019年4月の開始を目指す。
 「乗ると元気になるヒコーキ」プロジェクトは、現ANAHD相談役の大橋洋治氏がANA社長時代に発案したもの。以来、ANAグループ内でマッサージ機能付き座席などを含め、10年ほど前から様々な角度からの検討を重ねてきた。今回開発に着手する時差ボケ調整アプリを同プロジェクトのサービス第1弾として、「空の人間ドック」や「機内マインドフルネス」などを開発することも検討しており、社内はもちろんのこと、オープンイノベーションでアイデアを結集して、プロジェクトを推進していくとのことだ。
 今回の記者会見には、同プロジェクトをけん引するANAHDデジタル・デザイン・ラボの津田佳明チーフ・ディレクターをはじめ、事前調査にあたる「時差ぼけに関する調査」に参加した東京大学医学系研究科 健康教育・社会学分野の近藤尚紀准教授、マッキャン・ヘルスケア・ワールドワイド・ジャパンの林英恵氏、「時差ボケ調整アプリ」アプリを共同開発するニューロスペースの小林孝徳代表取締役CEOらが出席。プロジェクトの概要説明のほか「時差ぼけに関する調査」の結果発表、さらには津田チーフディレクター、小林CEO、女子スキージャンプの高梨沙羅選手(※「高」ははしご高)がゲストとして登壇するトークセッションなどを行った。このトークセッションでは、ビジネスマンやアスリートといったそれぞれの立場から時差ボケ対策などを話し合うと共に、「乗ると元気になるヒコーキ」への期待を語りあった。