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2021.05.31

ウイングトラベル

★JTB決算、最終赤字1052億円と過去最大に

 山北社長「21年度は何としても黒字化実現」

 JTBが発表した2021年3月期連結決算は、新型コロナウイルスの感染拡大により、売上高は前年同期比71.1%減の3721億円と7割以上ダウンした一方で、販管費を25.9%削減、営業損失は976億円(前期利益14億円)となった。経常損失は助成金などにより743億円(同利益25億円)に圧縮し、最終損失は海外事業会社ののれん減損などの特別損失が加わり1052億円(同利益16億円)と過去最大の赤字を計上した。
 これを受けて、2022年3月期は12月を目途にワクチン接種が普及することを前提に、国内移動制限が7月以降徐々に制限緩和、海外渡航制限が下半期より一部地域から段階的に解除などによる旅行事業の一部回復と旅行外事業の拡大、一方で役員報酬の35%以上、社員年収の30%カットなど人件費、コスト削減などにより、最終損益の黒字回復を見込んでいる。今年度も社員の夏、冬の賞与を見送る。また、財務基盤の強化に向けて金融機関等に対して資本増強、優先株の引受などの検討を進める。

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