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2021.04.30

ウイングトラベル

★JAL20年度実績、国際線旅客96%減で壊滅状態

 大幅な減便も利用率18.4%、国内旅客66.5%減

 日本航空(JAL)グループは2020年度(2020年4月1日〜2021年3月31日)の航空輸送実績を発表した。国際線の旅客数が前年度比96%減の35万7519人で、利用率が66.1ポイント低下した18.4%だった。新型コロナウイルス感染症の拡大影響で、各国や地域で、厳しい水際対策が取られたため、壊滅的な需要の低下に見舞われた。国内線の旅客数は66.5%減の249万1698人で、利用率が28.1ポイント低下の47.7%となった。国際線ほどではないものの、国内線の需要の低下も厳しいものとなり、旅客がコロナ禍前より7割近く減少したことになる。
 2020年度通期の国際線は、旅客が9割以上も減少する厳しい数字となった。さらに、需要を示すRPKでは95.2%減の21億9642万3千人キロ、供給を示すASKが77.9%減の119億1804万7千座席キロとなった。これまでコロナ禍による需要動向を捉え、減便対応として供給を8割近くまで落としたが、各方面で厳しい水際対策が取られ、ほぼゼロに等しいところまで需要が低下した。