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2021.04.16

WING

大樹町に宇宙港を、「スペースCOTAN」近く設立

元エアアジア・ジャパン社長の小田切氏が社長就任へ

 かつてエアアジア・ジャパンの最高経営責任者(CEO)を務めた元ANA総合研究所の小田切義憲氏が新たなフィールドに挑戦する。小田切氏が次なる活躍の場に選んだのは空を飛び越えて宇宙へ。準備会社の北海道宇宙企画を母体として新会社「スペースCOTAN」(コタン:アイヌ語で集落などの意味)」を4月20日付で設立して、宇宙港運営に挑む。宇宙港は実業家の堀江貴文氏が出資するインターステラテクノロジズ社がロケット打ち上げ実験場として活用している北海道大樹町の大樹航空宇宙実験場(大樹町多目的航空公園)を活用。新会社は当初、小田切氏を含めて4名の常勤体制で運営する。ちなみに、それまで勤めていたANA総合研究所は3月末で退職した。
 本紙の取材に応じた小田切氏は「スペースCOTANは宇宙港として打ち上げ料収入を主たる柱に据えながらも、STEM教育、さらには地域創生にも取り組む」方針にあることを明かした。同社は土地・建物などのアセットを有さず、大樹町から土地を借り受けるかたちで宇宙港を運営する。
 宇宙港としてロケットの打ち上げ拠点として成功するためには、地元との調整・協力は不可欠。新会社「スペースCOTAN」の社長に就任する小田切氏にとって、最も重要な仕事の一つとなる。・・・

 

新たに3射場整備視野、LC1は23年完成
打上げ需要に対応、滑走路も1300mに延伸

 

新会社はどうやって稼ぐ?小田切氏の絵図とは
宇宙コンテンツ活かした観光・地域創生など

 

家畜糞尿から発生するメタンをロケット燃料に

 

※写真=元エアアジア・ジャパンCEOを務めた小田切義憲氏が宇宙港ビジネスに挑戦。大樹町宇宙港を拠点とした新会社を設立する

※写真=北海道大樹町にある大樹航空宇宙実験場。滑走路の延伸などにも取り組む(出典:大樹町ホームページより)