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2021.04.09

ウイングトラベル

★JATA、東京五輪に合わせ海外PRイベント検討へ

 世界中から選手来日、双方向交流の機運醸成を

 日本旅行業協会(JATA)の稲田正彦海外旅行推進部長は4月8日の会見で、東京オリンピック・パラリンピックは「双方向交流の機運醸成のために大きなチャンス」として、東京オリパラの開催に合わせて「海外をPRするようなイベントを実施したい。JATAアウトバウンド促進協議会(JOTC)だけでなく、JATAとしてそうしたイベントを実施できればと考えている」として、今夏に一般向けの海外PRイベントの開催を検討する考えを明らかにした。また、海外旅行の再開の見通しについては、「いつからとは言えないが、ビジネストラックの再開が一つの前提になるだろう」と述べ、「往来が再開しそうな国・地域から、バイ、二国間で開けていくためのアクションを取っていく。韓国、台湾、ハワイなど、環境の良さそうなところから各国・地域の協議体と話し合っていく」として、海外旅行再開への風穴を開けるべく、各国・地域と個別に議論を進めていく姿勢を示した。

 

※写真=稲田正彦JATA海外旅行推進部長

 

 今夏の海外旅行再開に期待も、感染収束大前提
 五輪契機にワクチンパスポートの議論進展も

 一部の旅行会社で7月以降のハワイ商品を発売するなど、海外旅行の販売を再開する動きも出始めている。今夏の海外旅行の再開の見通しについて聞かれた池畑孝治JATA理事・事務局長は、「それは開けたい。行けるところから一つずつ突破口を開いていきたいというのは当然ある」とした上で、「ハワイやグアムなど、日本人にとってシンボリックな海外のデスティネーションも感染が収まってきているし、向こうの受入体制もしっかりできている。問題は日本への帰国時の2週間隔離。水際対策の問題もあり、そう容易ではないだろう」として、「だからこそまずは日本での感染を収束させ、落ち着かせることが重要だ」として、海外旅行再開のためにも日本での感染収束が不可欠だと指摘した。

 

※写真=池畑孝治JATA理事・事務局長

 

 管理型旅行の実証、東京オリパラが1つの機会に
 台湾とパラオがトラベルバブル開始、情報収集
 2週間待機、実証実験で段階的に短期化も一案
 視察団を派遣、管理型旅行を実証、突破口開く

■「海外オンラインツアー投票キャンペーン」開始
 117ツアーを無料で視聴可能、旅行マインド醸成

 JATAアウトバウンド促進協議会(JOTC)は、アウトバウンド再開に向けた準備期間における旅行マインドの維持を目的に、B2C向けに「海外オンラインツアー投票キャンペーン」を開始した。海外旅行ができない今、各社や団体が工夫を凝らした選りすぐりのオンラインツアーを無料で視聴でき、気に入ったオンラインツアーに投票してもらう。

 

 2カ月で10万ページビュー目標も1週間で2万超
 上々の滑り出し、11部門で世界53エリア紹介

※「海外オンラインツアー投票キャンペーン」公式サイト
https://mottokaigai.jp/event/onlinetour/

 

※写真=「海外オンラインツアー投票キャンペーン」がスタート

 

※写真=薦田詳司JATA海外旅行推進部副部長