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2021.03.04

WING

アエリオン超音速機、ネットジェッツが20機分購入権取得

ネットジェッツは「Aerion Connect」の独占運営検討

 超音速ビジネスジェット機を開発中のAerion社(アエリオン)は3月3日(現地時間)、NetJets社(ネットジェッツ)との間で、アエリオンが開発中のAS2の20機分の購入権取得に関して覚書(MoU)を交わしたことを発表した。両社はグローバル・モビリティ・プラットフォーム「Aerion Connect」のパートナーシップを模索していくとし、ネットジェッツが同プラットフォームの独占的な運営会社になることを検討していく。
 この「Aerion Connect」についてアエリオンは、現在サイロ化されている複数の都市および地域のネットワークを統合し、複数の交通機関を用いてスピードとラグジュアリーであり、かつ最適化したシームレスなポイント・ツー・ポイントの旅を提供するものだとしている。
 アエリオンによれば、ネッツジェッツ社との間で20機分の購入権に関する覚書を締結したことで、同社の受注残高は100億ドル以上となったとし、2023年の生産開始に向けて追い風となっていることを明かした。ちなみに同社は米国フロリダ州メルボルンに「Aerion Park」を開設して機体を生産する計画。昨年末には風洞試験を実施するなど、製造開始に向けた開発作業を進めている。
 これまでに世界各地で760機以上の機体を保有するなど、業界をリードしてきたネットジェッツがアエリオンの超音速ビジネスジェットにコミットメントを示したことへの意味は大きい。
 コンコルド以降、・・・・・。 

 フライトセーフティ、超音速飛行訓練センター設立へ

※画像=アエリオンは超音速ビジネスジェットAS2をネットジェッツ社が20機発注。購入権を取得した。受注残高は既に100億ドル以上だ(提供:アエリオン)