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2021.01.22

WING

ICAO事務局長、当面の旅行市場に救済兆し殆ど無し

ワクチン供給限定的、ワクチン接種者の感染データ不十分

 国際民間航空機関(ICAO)は1月21日(モントリオール現地時間)、今週開催された国連世界観光機関のバーチャル・ミーティングに参加したICAOのリウ・ファン事務局長が、「世界のワクチン供給能力が未だ限定的であることに加えて、ワクチンを接種した人々のウイルス感染に関するデータが依然として不十分」との認識を示し、「当面の旅行・観光市場にとって、救済の兆しはほとんどない」と話したことを明らかにした。
 さらにリュウ事務局長は、昨今の世界的な感染拡大に対処するために講じられている施策が、世界の旅行・観光市場に大きな影響を与えていることも認めた。
 国際的な人の往来の再開に向けて、依然として課題が山積している様相だが、リュウ事務局長はICAOが各国やパートナー機関、さらには産業界と協力して世界的なワクチン流通の課題に取り組み、パンデミックに適用可能なガイダンスをさらに発展させていくことを強く訴えた。
 またICAOとしては、新型コロナ検査結果と予防接種証明書をタイムリーかつ信頼性の高い方法で提供して、旅行者の渡航を円滑にすることを推奨することを強調。・・・

 

※写真=ICAOのリュウ事務局長は新型コロナウイルスのワクチン供給能力の不足や接種者の感染データなどが不十分との認識を示した。世界の旅行市場には未だ救済の兆しはないとも