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2021.01.22

WING

防衛省、パワハラ相談件数が20年度で約2倍に

感染症拡大のストレス影響か、行為一掃へ取組み

 防衛省はこのほど、パワー・ハラスメント防止に関する第8回検討委員会の概要を発表し、その中で防衛省・自衛隊のパワハラ相談件数が増加傾向であることが分かった。委員会を開いた12月15日時点で、2020年度は19年度の2倍近い相談がホットラインに寄せられているとして、新型コロナウイルスの感染拡大影響で、職場でのストレス増大が影響している可能性があると指摘。委員会では、精強な自衛隊であるため、隊員を傷つけるパワハラ行為一掃に向けて、スピード感を持って取り組んでいくとした。
 パワハラの要因については、分析の結果として上司がパワハラを行っている認識がないケースがあることや、再三の注意しても指導の主旨が理解されず感情にまかせて指導を行ってしまうケースが多いという。同僚間や先輩後輩間では、相手の気持ちを考えずにその場の雰囲気で深い・迷惑な行動を取ってしまうケースが見られたほか、後輩への指導で隊員間の認識にギャップが生じて感情的になるケースも見られた。・・・

 

3自衛隊別に分析、人間関係・特殊環境など考慮

 

※写真=20年度のパワハラの相談件数は、12月時点で19年度の2倍近くになった