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2021.01.18

ウイングトラベル

★ICAO、2020年の航空会社損失額約38兆円

 空港業界も約12兆円、旅客数は60%減に

 国際航空機関(ICAO)は1月15日(モントリオール現地時間)、新型コロナウイルスパンデミックの影響で、2020年における航空会社の損失額が3700億ドル(約38兆円)に達する見通しにあることを明らかにした。さらに空港業界も1150億ドル(約12兆円)、航空ナビゲーションサービス・プロバイダーも130億ドル(約1兆3000億円)という巨額の損失をそれぞれ被ったと分析した。

 

 4-6月に回復予想もコロナ感染状況が左右
 国際線前年比で楽観論53%、悲観論26%回復

 ICAOは2021年の見通しについて、世界の航空旅客需要の回復に対する下振れリスクが2021年第1四半期は高まり、「旅客需要の落ち込みが長期化し、さらに悪化する可能性が高い」と指摘した。その上で、今年第2四半期(4-6月期)までには、世界的に状況が改善すると予想した。ただ、「この予想は新型コロナウイルスパンデミックの管理とワクチン接種効果に左右される」と感染状況で変わるとの見方を示した。

※グラフ=2020年の旅客需要は2003年水準まで逆戻り(ICAO資料より)

※図=新型コロナウイルスで3700億ドルもの巨額損失に見舞われた航空業界(ICAO資料より)