2018.07.17

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MRJ、ファンボローで初の飛行展示成功

巻き返しへ宮永社長「新時代幕開けの意味する」

 【英国ファンボロー:伊藤学】三菱航空機は7月16日(英国ファンボロー現地時間)、開発中のMRJを、ファンボロー国際航空ショーで飛行展示することに成功した。MRJは昨年6月、パリ国際航空ショーで地上展示することには成功していたものの、大観衆が見守るなかで飛行展示したのは、今回が初めて。計5度に亘る開発スケジュールの見直しで、瀬戸際まで追い込まれた感のあるMRJだが、今回の飛行展示成功を機に、営業活動などでの巻き返しを図る。
 飛行展示の成功を会場で見守った三菱重工の宮永俊一社長は、飛行展示成功を喜びつつ、「今回の飛行展示の成功は、デリバリーに向けたカウントダウンの始まりを意味するだけではなく、航空産業にとって新たな時代の幕開けを意味する」とコメント。MRJによってリージョナル航空において、もっとも効率的かつ快適性の高い航空機を再定義するとの見方を示した。
 MRJローンチカスタマーである全日空(ANA)の伊東裕常務執行役員はこれまでの納期の遅れについて「誠に残念な状況」としながらも、「ANAはローンチカスタマーとして引き続きMRJをサポートしていきたい」とコメント。「(納期の遅延に対しては)私どもはリスクヘッジをしており、例えば小型機の退役を延長したり、あるいは追加発注、リースをするなどの手立てを講じることで事業計画には支障はない」と話した。
 さらに、今回の飛行展示成功など、2020年半ばの引き渡しという大きなマイルストーンがいよいよ迫ってきた感が強まってきたが、「MRJを国内線のキーの機材として、主にローカル線、地方の主要都市を結ぶ路線において大いに活用していきたい」とコメントした。

 

※写真1=ファンボロー航空ショーで飛行展示するMRJ

 

※写真2=初の飛行展示を終えて機体の前で記念撮影。左からANAの伊東裕常務、三菱重工の宮永社長、三菱航空機の水谷社長