2018.07.11

ウイングトラベル

中国、海外教育旅行の質的拡充に本腰入れる

天津から琶湖環境保全学習に小学生179名来日

 中国が小・中・高校生の海外教育旅行の質的な拡充に本腰を入れている。とくに中国では政府の後押しもあり、日本をはじめ米国、英国、台湾、シンガポールなどでより具体的な体験学習を実施しており、青少年の育成に海外教育旅行が注目を集めている。
 中国・天津市からは小学校5校から179名が来日し、滋賀県琵琶湖周辺を訪問、琵琶湖水資源管渠保全学習を体験した。旅行主催団体は天津市国際教育交流服務中心。
 今年2月に北京の教育旅行コーディネーターから「マンネリ化しつつある訪日教育旅行の打開策の改革案」についての相談があり、中国政府が再重要課題としている「水資源環境保全」の課題を企画し、今回実現した。
 琵琶湖汽船による船内学習では、担当者は「中国の子供達の反応が日本人小学生よりも良かった」という。
 日本側の企画立案者は、天津市で採用された案を、実際に湖沼河川の汚染を課題にしている中国都市への提案を検討しているという。
 「訪日目的は『異文化体験』で、琵琶湖の環境保全も子供たちにとっては勉強になる異文化体験。日本各地に数多く存在する普通の資源が外国人には異文化となる。ただし、これらを活かすには住民の協力が不可欠」と指摘する。
 中国では、若者の海外旅行の促進は、子供たちの教育旅行から始まるとの認識が定着し、政府・地方自治体も助成している。若者のアウトバウンド促進でも日本との格差はさらに広がっているようだ。

 

※写真=天津市から訪日した教育旅行の小学生一行

 

※写真=琵琶湖汽船に乗り、実際に水資源環境保全の講義を受ける