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2018.06.26

ウイングトラベル

SAS上級副社長、日本路線にA350-900型投入へ

羽田-コペンハーゲン計画、成田線ストックホルムに

 スカンジナビア航空のアンネリー・ナッセン上級副社長がこのほど来日し、「我々の計画では、A350-900型機を日本路線に投入する」ことを正式に明らかにした。ナッセン副社長によれば、「A350XWBを投入することで座席数が全体で20%増加することになる。さらに、現在よりもビジネスクラス座席数を増加する」としており、成田-コペンハーゲン線に投入しているA340に比べて、総座席数の増強はもちろん、欧州への業務渡航などで人気の高い、同航空ビジネスクラスシート設定数も増やす方針を明かした。
 その上で、羽田空港の国際線発着枠増強が今後進められることになるが、「我々は謙虚に今後の決定プロセスを見守っていかなければならない」としながらも、「(羽田就航の可能性があるのであれば)我々サイドとしては、羽田・成田両空港から運航することができればと願っている」ことにあらためて言及。「今後機会があれば、A350XWBを羽田-コペンハーゲン間にも導入していきたいと考えている」ことを明らかにした。スカンジナビア航空としては現在、羽田枠を取得することができれば、現在運航中の成田-コペンハーゲン線を羽田発着に切り替え、一方の成田発着便については成田-ストックホルム線としたい意向だ。
 ナッセン上級副社長は「日本では訪日旅客数を更に増加していくという国としての目標を掲げておられる。弊社としては、より多くの欧州からのお客様を日本に連れてくることに貢献することができると期待している」とコメント。「我々はスカンジナビア地域の旅客がコア顧客となっているし、スカンジナビアのフリークエント・フライヤーをみても、市場シェアが非常に大きいことが特徴。現在、スカンジナビア市場において70%のシェアを有している」ことに言及。「今後の成長を考えると、是非、我々も訪日旅客4000万人という目標に貢献していきたい」との見方を示し、「我々はビジネスクラスを拡大していくが、いわゆるレジャー顧客層、観光目的で来日する方々をより多く日本にお連れすることができるだろう」とし、訪日旅客数拡大に向けて、スカンジナビア航空としても貢献することができることを強くアピールした。

 

※写真=スカンジナビア航空のアンネリー・ナッセン上級副社長

 

※画像=スカンジナビア航空のA350XWB(提供:エアバス)