KDDI・JAL、羽田ラウンジで旅客向けスマートグラス実験

XR技術で変わる旅、ラウンジのスマートグラス利用は国内初

　KDDIと日本航空(JAL)は連携して、羽田空港国際線ターミナルのJAL国際線サクララウンジ・スカイビューにおいて、6月20日から期間限定で、スマートグラスを利用した映像視聴に関する実証実験を実施する。空港ラウンジにおけるスマートグラスを用いた3D映像体験の提供は、日本初の試み。こうしたXR技術を使ったエンターテイメントを提供することで、ラウンジはもちろん、機内の過ごし方など、空の旅の体験が変わっていくことが想定できる。
　この実証実験では、貸し出しする専用のスマートグラスで任意の映像視聴サービスを無料で体験できる。旅客は、ラウンジ内の席でスマートグラスを装着し、KDDIが提供する数種類の中から好みの映像コンテンツを選んで、スマートグラス越しの目の前に広がるスクリーンで映像を楽しむことができる。
　使用するスマートグラス「R-9」は、KDDIの戦略的パートナーシップであるODG (Osterhout Design Group 本社: 米国カリフォルニア州サンフランシスコ市）が開発。その特徴は、50度の広い視野角に加えて、ハリウッド映画などの映像再生クオリティを認証する「THXディスプレイ規格」をスマートグラスで初めて取得した表示性能で高画質ビデオの視聴が可能となっている。
　実証実験は6月20日〜29日まで行う計画で、KDDIはスマートグラスデバイス、スマートグラス向け映像視聴アプリおよびコンテンツの提供を担当。一方のJALはスマートグラス向け映像視聴サービスの企画、オペレーションを担う。
　実証実験で提供するコンテンツは、沖縄・座間味島の海のほか、北アルプスの山々、マジックショー、ネコ、そして大阪など。