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2020.04.08

WING

防衛省20年度補正予算、医療態勢整備で121億円

要隔離者受入れ可能な外来隊舎整備など

 

 防衛省は4月7日、2020(令和2)年度補正予算案の概要を発表した。総額としては121億円を予定し、感染症対策など医療態勢の整備のため、医療器材や衛生用消耗品の整備、要隔離者受け入れ可能な外来隊舎の整備などに充てる。
 防衛省補正予算の柱は5つ。「医療用器材等の整備」として47億円、「広域輸送用器材の整備」として26億円、「衛生用消耗品等の整備」で14億円、「要隔離者の受け入れ能力の向上」で33億円、「市中感染拡大に備えた態勢強化」で1億円といった内訳になった。
 そのうち広域輸送用器材の整備については、感染者などの輸送に必要となる救急車や、航空自衛隊輸送機に搭載する機動衛生ユニット用の医療器材を整備するための経費としている。大部分の25億円を救急車などの車両や器材整備に充てるが、1億円は機動衛生ユニット用の人工呼吸器などの医療器材整備に充てて、航空機内での患者の治療を充実化させる。

 

※図=空自輸送機の機動衛生ユニット用として、人工呼吸器など医療器材整備を進める(提供:防衛省)