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2020.03.30

ウイングトラベル

JAL2月実績、国際旅客数は22.2%減と急ブレーキ

中国線搭乗率はわずか30%、国内旅客数は2.6%減

 日本航空(JAL)が3月27日に発表した2月の旅客輸送実績によると、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、国際線旅客数が対前年同月比22.2%減少した55万3964人にまで落ち込んだことが明らかになった。一方、国内線旅客数は2.6%減の256万8767人となり、国際線ほどではないにしろ、2月の実績において着実に影響が出てきている。
 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、国際線は大きな影響が生じている。旅客数ベースでは前述したように前年比22%減少しているが、需要を示すRPKをみても10.7%減少した30億6325万4千人キロに落ち込んだ。座席供給量を示すASKは、中国線で前年比27.6%減少したものの、米大陸線、欧州線、そしてオセアニア線で伸びたことによって0.2%微増した43億985万7千座席キロだった。
 そうしたなか1月27日以降、中国政府が海外への団体旅行を禁止したことから、2月実績における中国線の影響は大きく、旅客数は73.4%減少した3万1522人に留まったほか、RPKも73.2%減少。ASKは27.6%減少させたものの、大幅な需要の減少で、搭乗率は51.4ポイントも落とし、わずか30.2%に留まった。