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2020.01.16

WING

ドイツ新型重輸送ヘリ選定、CH-53KとH-47が候補に

2021年初頭に選定、最大60機の調達契約結ぶ予定

 ドイツ連邦軍の重輸送ヘリコプターCH-53Gの後継機を決める新型新型重輸送ヘリコプター「Shwerer Transporthubschrauber(STH)」プログラムの入札が1月13日に始まった。このSTHプログラムは、ドイツ連邦空軍が運用しているCH-53Gの後継機選定を目的としたもので、2021年初頭に機種選定、44機から60機の調達契約を結ぶ予定となっている。
 この入札に対し、ロッキード・マーティン子会社のシコルスキー・エアクラフトとドイツ産業チーム代表のラインメタルはCH-53K「キングスタリオン」を、対するボーイングはH-47「チヌーク」を提案。他に提案する会社が無ければ、この2機の一騎打ちとなる。

 

独企業10社以上とSTHプロジェクトチームを結成
KC-130Jとの完全相互運用性などをアピール

 

 シコルスキーとラインメタルの両社はこの入札に際し、MTU Aero Engines、Autofug GmbH、Hydro Systems KGを含む10社以上とSTHプロジェクトチームを結成。これにより、提供する機体のクオリティやドイツ連邦空軍における高可用性の確保につながるほか、ドイツ国内での長期雇用の創出につながるとしている。
 また提案を提出したCH-53Kについては、アビオニクスや飛行制御システムは将来のソフトウェアアップグレードに対応するほか、内部ペイロードも簡単な変更で将来増加する可能性もある点などを強調。加えて、CH-53Kは空中給油機能を装備していることから、ドイツ連邦軍が調達を計画していて、フランスが既に運用しているロッキード・マーティンのKC-130J空中給油機との完全相互運用性を持っている点や、A400MやC-130Jなどの貨物パレットを搭載できる点をアピールしている。
 なお、STHプログラムの落札に成功した場合、シコルスキーとラインメタルの両社はライプツィヒ・ハレ空港にロジスティクスハブとSTHフリートサポートセンターを設立するとしている。

 

NATO加盟8ヵ国含む20ヵ国で950機以上運用
世界で最も実績ある重輸送ヘリとアピール

 

 一方のボーイングは、H-47のアピールポイントとして、NATOに加盟する8ヵ国(オランダ、イタリア、ギリシャ、スペイン、トルコ、英国、米国)を含む20ヵ国で、950機以上が運用されている点を挙げて、世界で最も実績ある重輸送ヘリコプターであるとしており、ドイツに幅広い作戦ニーズに応え、即時の相互運用性を提供するとしている。また、H-47は運用・取得コスト共に最も低く、今後数十年にわたりH-47を維持していくための技術ロードマップがあるとアピールする。

 

※写真=シコルスキーとラインメタルはドイツ連邦軍のSTHプログラムにCH-53Kを提案した(提供:ロッキード・マーティン)

※写真=ボーイングはドイツ連邦軍のSTHプログラムにH-47チヌークを提案した(提供:ボーイング)