記事検索はこちらで→
2020.01.06

WING

パスコ、インドネシアで地球観測衛星データ活用実証開始

農地地図更新や水路整備など管理向上支援

 パスコは、インドネシアにおける地球観測衛星データの活用に関する実証実験を開始する。これは去る2018年10月16日に、パスコがインドネシア航空宇宙研究所(LAPAN)との間で、衛星データ活用プラットフォームシステム(ReDaNoシステム)の構築に関する協力合意を締結したことに起因したもの。実証実験で得らえる成果は、インドネシアの農地マップの更新、水路整備の適正地選定、農地管理の向上支援などに活用することを目指す。
 パスコによれば、インドネシアでは農地管理とともに固定資産税の適正化を目的とした農地の広さや作付け状況の情報収集について、その正確性に課題を抱えているとのこと。とくにインドネシアでは、農場の6割以上が山間部に位置することや、露地養殖が盛んに行われており、衛星画像や航空写真からの目視判読に限界があったという。
 そこで開始する実証実験では、異なる分解能を持つ地球観測衛星から、パスコの人工知能(AI)技術を活用して、効率的かつ自動的に農地ポリゴンを抽出。農地面積や場所を推定し、定期的にモニタリング可能な技術を確立することを目指す。・・・