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2019.10.21

WING

JAXA、H3ロケット用LE-9実機型の燃焼実験を実施

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10月18日、去る10月12日に実施たH3ロケット搭載用エンジンである「LE-9」実機型の#1-3燃焼実験を実施したことを発表した。この実験はエンジンシステムとして設計意図通りの機能・性能を発揮することの確認と各コンポーネントの性能データを取得することなどが目的。JAXAの種子島宇宙センターで実施した。
 試験時間は当初計画どおりに227秒実施。メイン燃焼圧力も10.1MPa(計画値:10.1MPa)を記録し、液体水素ターボポンプの回転数は4万4516rpm(同:4万4461rpm)、液体酸素ターボポンプ回転数は1万8007rpm(同:1万8461rpm)と、概ね計画値を達成した。

 

第1段厚肉タンクステージ燃焼試験も実施
液体水素ターボポンプの回転数下限値下回り自動停止

 

 一方、10月17日には三菱重工の秋田県の田代試験場で、H3ロケットの実機を模擬した機体推進系とLE-9エンジンを組み合わせ、厚肉の推進薬タンクを用いた第1段厚肉タンクステージ燃焼試験を実施した。今回の試験は5回目の試験で、この試験では推進系としての機能・性能データを取得し、設計に資するデータを取得している。