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2019.10.17

ウイングトラベル

田端観光庁長官、韓国の動向「見通し不透明」

ラグビーW杯で欧米豪訪日増「大変意義深い」

 観光庁の田端浩長官は10月16日の記者会見で9月の訪日外国人訪問客数が2カ月ぶりに前年同月比を上回ったことについて「ラグビーワールドカップの開催で欧米豪エリアを中心に訪問客数を伸ばす格好となった。大きなイベントを通じて外国人観光客が日本国内の各地域を訪れるという動きはわが国の観光政策において大変意義深いものである」と評価した。ただ、その一方で韓国からの訪問客数が58.1%減と大幅に落ち込んだ点については「韓国のエアラインによる運休、減便の影響が非常に大きい。今後の動向において具体的な見通しを示すことは難しいが、一時延期していた訪日プロモーションを再開しており、現地の状況を踏まえてやれることから手を打っていきたい」とした。
 また、先週末に東日本地区を中心に大きな被害をもたらした台風19号の観光への影響については「被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げる」と述べた上で「まずは交通機関などの復旧に政府を挙げて取り組んで行く。その後は被害にあった観光地により多くの人が訪れてもらえるよう官民挙げてプロモーションに取り組んで行きたい」とした。

 

 英国始め、W杯出場国の訪問客軒並み上昇
 SNSを通じた日本観光の魅力拡散を期待
 訪日韓国人数、約8年ぶりの低水準に
 新テーマのプロモ展開「状況見据えながら活動」
 台風19号被害「いち早い復旧へ政府一丸で推進」
 外国人への情報発信「SNSを積極活用」

 
※写真=記者会見を行う観光庁の田端浩長官