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2019.10.07

ウイングトラベル

トラベルポート、単体で日本市場に注力

幹部来日「日本への投資継続」、成功に自信

 トラベルポートは、先日都内で業務渡航系の旅行会社を対象に「TMCセミナー」を開催した。同イベント出席のために来日したトラベルポート アジア太平洋、中近東、アフリカ担当マネージング・ディレクターのマーク・ミーハン氏は、メディアの質問に答え、先ごろ合弁協議を解消したアクセス国際ネットワークについて、「条件面で折り合いがつかず非常に残念だ」とコメント。今後はトラベルポート単体として、「日本への投資を継続する。日本市場は我々にとって非常に重要な市場であり、未来へ向け注力していきたい」と意欲を見せた。
 トラベルポートとアクセス国際ネットワークは、今年3月に合弁会社設立で両社が合意。その後合弁会社設立へ向けた協議が続けられたが、先日その協議の断念を発表。後日アクセス国際ネットワークは、2021年3月末での営業終了を発表している。またアクセス国際ネットワークの発表を受け、アクセス国際ネットワークを推奨GDSとしていた日本航空(JAL)は、自社のITシステムに採用しているアマデウスを推奨GDSにすると発表。ミーハン氏は「トラベルポートは2018年にJALとフルコンテンツ契約を結んでおり、同様にANAとも契約を結んでいる」と説明。また日本市場でのGDSシェアにおいて、「大きなシフトチェンジは起こらないだろう」との見通しを示した。
 今後は日本市場において、トラベルポート単独での展開となるが、ミーハン氏は同社の強みとして、NDCをはじめとする先進テクノロジーを駆使した投資をグローバル規模で展開している点、また「常にパートナーである旅行会社に寄り添った提案を行う」点を挙げ、実際にこうした取り組みがアジア市場において成功していると強調、今後の日本での展開に自信を見せた。

 

 NDC対応、基幹システム、自動化ツールを発表
 「グローカル」で日本市場にアプローチ
 開発中の最新技術を紹介
 AIやチャットをソリューションに反映

※写真=左からミーハン氏、東海林氏