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2019.09.24

WING

JAL、成田制限区域で自動運転トーイングトラクター実証

深刻な人手不足、現場の生産性向上で実証実験

 日本航空(JAL)は9月20日、成田国際空港会社(NAA)が運営する成田国際空港の制限区域内において、航空貨物や旅客の手荷物の運送用コンテナを牽引するトーイングトラクターにおいて、自動運転の実証実験を実施することを発表した。実証実験の期間は今年10月31日~来年3月31日まで。
 この実証実験は、国土交通省が公募する「空港制限区域内の自動走行に係る実証実験」にJALが応募して行う。旺盛な航空需要によって旅客数の拡大が見込まれている一方、少子高齢化や人口減少という社会構造で生産年齢人口が減少。航空業界にとって人手不足は深刻な問題になってきている。今回の取り組みは、こうした状況に対してJALとNAAが先端技術の活用によって生産性の向上を目指すもの。
 実証実験は成田国際空港第2ターミナル本館とサテライト周辺の車両通行道路および駐機場で行う。投入する車両はTLD社製の「TractEasy」。遠隔運行管理システムはSBドライブの「Dispatcher」を用いる。

 

※写真=JALは成田空港で自動運転のトーイングトラクターの実証実験を行う(提供:JAL)