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2019.09.17

WING

サーブ、グリペンE初号機をブラジルに納入

飛行試験後、2021年にブラジル空軍納入開始

 サーブは9月10日(スウェーデン時間)、リンシェーピンでの納入式典でブラジルに最初のグリペンE戦闘機(ブラジル空軍呼称F-39)を引き渡した。同機は初度飛行試験を2020年末までスウェーデンで実施したのち、機体をブラジルに移動して同国内で飛行試験を続ける。2021年にブラジル空軍への引渡しが始まる予定だ。
 ブラジルは2014年に36機のグリペンE/Fの開発・生産と関連システム、技術支援、支援機材を含めて契約した。この契約はブラジルへの大幅な技術移転計画が特徴で、ブラジル国内で2021年より15機のグリペンの完全な組立てを開始する。また、複座型のグリペンFの開発はブラジルのガビアン・ペシットにあるグリペン設計開発ネットワークにおいて両国の技術者が広範囲に活動しており、グリペンFの引渡しは2023年から始まる予定という。
 9月10日に開催されたグリペンEの納入式典には、ブラジルとスウェーデンの国防大臣、空軍総司令官、サーブ社社長などが出席した。

 

※写真=8月末に初飛行したブラジル向けグリペンE(提供:サーブ)

※写真=グリペンEの前での記念写真。左よりスウェーデン空軍総司令官、ブラジル空軍総司令官、ブラジル国防大臣、サーブ社社長、サーブ社上席副社長の各氏(提供:サーブ)