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2018.05.22

WING

小野寺防衛相、シンガポールのウン国防大臣と会談

世界が注目する米朝会談、成功に期待

 小野寺五典防衛大臣は5月21日、訪日したシンガポールのウン・エンヘン国防大臣を迎えて、防衛相会談を行った。同会談では、シンガポールで今後実施する予定の米朝首脳会談に言及。北朝鮮の具体的な行動を引き出すため、今後連携したい考えを示した。また、自由で開かれたインド太平洋戦略にも触れ、ウン大臣からは日本の考え方と一致していることなどが伝えられた。
 小野寺大臣は会談で北朝鮮関連について、6月12日にシンガポールで予定される米朝首脳会談に世界中が注目していることを説明。それとともに同会談で、北朝鮮の核およびミサイルなどの問題が前進することに期待していると述べた。また北朝鮮に対し、すべての大量破壊兵器およびあらゆる弾道ミサイルについて、完全・検証可能・不可逆的な方法での廃棄実現のため、具体的な行動を引き出すことが必要不可欠だとして、シンガポールと連携したい考えを示した。ウン大臣は、シンガポールとして米朝首脳会談が良い結果に繋がるよう期待すると返答した。
 両大臣は、南シナ海を含む地域情勢について、意見交換を行った。自由で開かれたインド太平洋戦略については、小野寺大臣が「法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序こそが国際社会の安定と繁栄の礎」だと述べた。さらに「自由で開かれたインド太平洋戦略」を進めるため、シンガポールとも協力したい考えを示した。それを受けてウン大臣からは、同地域の法の支配に基づく海上秩序が重要だとして、シンガポールでも日本と同じような国際秩序を支持していると述べて同意した。
 会談では、シンガポールが今年のASEAN議長国であることに触れ、小野寺大臣から日ASEAN防衛協力の重要性が増大していることに言及。日ASEAN防衛協力の指針としている「ビエンチャン・ビジョン」に基づいて、ASEANの一体性を尊重するかたちで、防衛協力を一層深化させたいとした。
これに対しウン大臣は、地域での日本のリーダーシップを評価。その上で、今年10月開催予定のADMMプラス会合で、地域の安全保障協力について議論したい意向が示された。
 また、日シンガポール間の防衛協力・交流の分野では、両大臣がハイレベル交流や軍種間交流を中心に進展していることを高く評価。今後も部隊間交流などを推進していくと一致した。

※写真=小野寺大臣はシンガポールのウン国防大臣と防衛相会談を行った(提供:防衛省)