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2019.08.21

WING

バーガー新米海兵隊総司令官、防衛省を訪問

「日本駐留の海兵隊の重要性伝えるため来た」

 新たに米海兵隊総司令官に就任したデビッド・H・バーガー海兵隊大将が8月20日、就任後の挨拶のため防衛省を訪問し、岩屋毅防衛大臣はじめ各幕僚長を表敬した。バーガー米海兵隊総司令官にとって今回の防衛省訪問は、海兵隊総司令官就任後初の外遊となる。当日は、自衛隊幹部学校(目黒)で講演を行った後に防衛省を訪問し、湯浅悟郎陸上幕僚長、岩屋防衛大臣、山崎幸二統合幕僚長、山村浩海上幕僚長、丸茂吉成航空幕僚長を表敬し、懇談等を実施したとのこと。

 

陸幕長、バーガー総司令官の指針に親和性持つ

 

 バーガー総司令官は、湯浅陸幕長に出迎えられて栄誉礼および儀仗を受けた後、懇談を行った。懇談の冒頭、湯浅陸幕長から海兵隊総司令官への就任を祝うと共に、就任後間もない時期に訪日したことに対し感謝の意を述べ、「安全保障環境は依然として厳しいが、日米同盟の絆が極めて深化しつつあることを喜ばしく思う」とした。また、水陸機動団(ARDB)およびV-22オスプレイの戦力化についても、米海兵隊の協力により戦力化に尽力しているところとして、改めて感謝した。また、「総司令官としての指針で、遠征前進基地作戦(EABO)を展開する中で、第3海兵機動展開部隊(IIIMEF)を非常に重視するということについては、我々とも非常に親和性があると思っている」と述べ、陸上自衛隊としては、主としてIIIMEFと連携しながらインド太平洋地域の平和と安定に連携して努力する方針を明かした。
 これに対し、バーガー総司令官は、「今回の訪問が歓迎されて感謝するとともに、非常に光栄に思う」と述べた。その上で、「総司令官に就任してまだ1月程であり、今回が初めての外遊となるが、あえて日本を最初の地に選んだ。このことにはもちろん理由がある」とし、「この地(日本)に居る海兵隊員が日本、そしてこの地域にとって如何に重要であるかを伝えるために来た」と今回の訪問の目的を明かした。
 また、バーガー総司令官は「水陸機動団については、その概念段階から計画、立ち上げが早急に行われた。私も(水陸機動団新編)式典に参加したが、(水陸機動団の立ち上げを)目の当たりに出来たことを光栄に思う」と述べると、湯浅陸幕長も「私も、西部方面総監時代にバーガー総司令官が(式典に)参加してくれたことを光栄に思う」と応えて、当時を思い返しながら話に花を咲かせた。

 

自衛隊と米海兵隊の協力関係について意見交換

 

※写真=新たに米海兵隊総司令官に就任したデビッド・H・バーガー海兵隊大将が就任後の挨拶のため防衛省を訪問した

※写真=湯浅陸幕長へ表敬したほか、山崎統幕長はじめ各幕僚長を表敬したとのこと

※写真=バーガー総司令官は湯浅陸幕長に対し、「日本駐留の海兵隊の重要性伝えるため来た」と今回の訪問の目的を明かした

※写真=岩屋大臣は、バーガー総司令官と自衛隊と米海兵隊の今後の協力関係について意見交換する方針を示した

※写真=栄誉礼および儀仗の様子