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2018.05.18

WING

JAXA、アジア3国留学生開発の衛星を受領

今夏打ち上げへ、ブータン初の人工衛星も

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は筑波宇宙センターにおいてブータン、フィリピン、マレーシアの留学生たちが設計・製作した3機の超小型衛星を受領した。3機の衛星は、去る5月15日に受領しており、今夏頃の放出に向けて衛星搭載作業が実施された。
 今回引き渡された衛星はBIRDSプロジェクトの第2弾。JAXAと九州工業大学の戦略的パートナーシップ契約に基づき、「きぼう」日本実験棟からの超小型衛星放出を行うもの。今後、ドラゴン補給船運用15号機(SpX-15)により米国フロリダ州から打ち上げられる予定だ。
 BIRDS-2は、日本、ブータン、フィリピン、マレーシアの4ヵ国が参加し、およそ1年間で、ブータン、フィリピン、マレーシアの各国がそれぞれ1機、計3機の1辺10センチメートルの小型立方体からなるキューブサットと呼ばれる超小型衛星を開発。それぞれの衛星の名称は「BHUTAN-1」(ブータン)、「MAYA-1」(フィリピン)、「UiTMSAT-1」(マレーシア)。ブータンにとっては自国初の人工衛星となるという。

 

※写真=JAXAはブータン、フィリピン、マレーシアからの留学生が製作した人工衛星を受領。今夏「きぼう」から放出する(提供:JAXA)