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2019.08.06

WING

北朝鮮から再度飛翔体、日本海へ2回発射確認

米韓合同演習に反発か、前回からわずか4日で発射

 北朝鮮は8月6日未明に、飛翔体を発射した。韓国軍合同参謀本部の発表では、北朝鮮南西部から日本海へ向けて2回発射したとのこと。防衛省ではこの度の飛翔体発射について、日本の領域および排他的経済水域(EEZ)への飛来は確認されておらず、現時点で日本の安全保障へ直ちに影響を与える事態は確認されていないとした。
 北朝鮮はこのところ、頻繁に短距離の弾道ミサイルと見られる飛翔体を発射している。前回の発射は8月2日。4日間という短期間のうちに再度発射に踏み切った。それ以前には、7月31日にも飛翔体を発射。7月25日の発射については、短距離弾道ミサイルだったことが確認されている。北朝鮮による飛翔体の発射は、5日から韓国で始まった米韓合同演習に反発するメッセージと見られる。演習開始に当たって北朝鮮側は、米朝会談での宣言に反すると、避難する姿勢を示した。
 日本政府では、一連の飛翔体発射について、北朝鮮がミサイル技術などの高度化を図っている認識だとしている。これは国際社会にとって深刻な課題であり、すでに7月25日のものは短距離弾道ミサイルだと判断していて、明らかな国連決議違反との姿勢を示す。