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2019.07.17

ウイングトラベル

宿泊業の上半期倒産件数、過去20年で最小

 東京商工リサーチによると、宿泊業の2019年上半期(1〜6月)の倒産件数は30件(前年同期比8件減)、負債総額は約4.76倍の584億900万円だった。倒産件数は上半期として過去20年で最小だったものの、負債総額は8年ぶりに500億円を超え、4年ぶりに増加に転じた。負債450億円の大型倒産があったほか、負債10億円以上が前年同期比で66.6%も増加し、負債総額が膨らんだ。
 原因別では「販売不振」が26.6ポイントも上昇し全体の76.6%を占めた。集客力の低下に歯止めがかからない宿泊業者の息切れが目立った。形態別では、特別清算が全体の26.6%を占めた。事業を別会社に移管し、法的手続きで債務を処理する「第二会社方式」の清算が他業種に比べて目立った。