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2019.06.11

ウイングトラベル

海中旅行実現に向け新たなプロジェクト始動

独自開発の潜水艇活用、2021年に事業化へ

 世界中の海中を旅行する新たな市場創出に向けた動きが本格始動した。ベンチャー企業のオーシャンスパイラルが開発を手掛ける「SEA BALLOON(シー・バルーン)」を活用して海中旅行を実現するプロジェクトにJTBとANAセールスがパートナー企業として参加。潜水艇製造メーカーや住宅関連メーカーなどともに「Team Ocean」を発足させた。オーシャンスパイラルは今年9月からシーバルーンの製造に着手。2021年をめどに沖縄やモルディブ、タヒチを始めとした世界のダイビングデスティネーションを中心に事業化を目指していく方針だ。

 

 JTB、ANAセールスがパートナーとして参画
 沖縄、モルディブなどでのサービス展開視野に

 
 オーシャンスパイラルが開発を進めているシー・バルーンは母船となるカタマラン船と最大深度100メートルまでの潜水が可能なバルーン状の潜水装置が一体となった構造となっている。通常時は母船とドッキングし、客室の一部として活用。潜水時は潜水装置がワイヤーを使って潜水を行い、海中遊覧ができるという仕組みだ。
 潜水装置の中は地上と同様の気圧を維持。海上と同じように滞在することが可能となっている。また、海上の母船と連携して、ネットワーク環境も構築されており、SNSなどを通じて海中の様子を発信することなどもできるようになっているという。

 

 最大100メートルまでの潜水が可能
 海中遊覧旅行やウェディングを提案

※写真=2021年の海中旅行実現に向けタッグを組む「Team Ocean」のメンバー。写真中央がオーシャンスパイラルの米澤徹哉代表取締役、右端はANAセールスの本宮重人執行役員経営企画部長兼CS推進室長、その隣がTBの大山恵一執行役員経営戦略本部副本部長

 

※写真=最大100メートルまでの潜水が可能な「Sea Balloon」の模型。船の下にぶら下がるカプセルで海中遊覧などを楽しむ