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2019.04.08

ウイングトラベル

世界を旅する若者からグローバル人材を育成

TABIPPOが新企画、ハワイ州観光局協賛

 「旅」を切り口に若者からグローバル人材を育成する新たなプロジェクトがスタートした。若年層向けの旅行イベントなどを展開するTABIPPOは世界各地を旅する若者を集めて21世紀型のグローバル人材を育成するプロジェクト「POOLO」を立ち上げた。第1期生として若年層の男女200人を集めてコミュニティーを立ち上げて、6月から育成プログラムを開始する。同プログラムでは、マーケティングや観光立国論、起業に向けた活動など、32項目のカリキュラムを用意。受講者が目指す人材像に即したプログラムを選択して、キャリアアップを目指す。
 POOLOの第1期プロジェクトにはハワイ州観光局(HTJ)がバックアップする。HTJのミツエ・ヴァーレイ局次長が講師となり、観光に関する講義を受け持つ。さらに、POOLOに参加する若年層の知見を活かして、新たな若年層プロモーションプランを策定していき、若い世代のハワイ渡航者数の上積みにつなげていきたい考えだ。
 今回のプロジェクト立ち上げの狙いについて、TABIPPOの清水直哉代表取締役は「世界を旅することでさまざまな経験をしている若い人たちをグローバル人材として育成していくことで、旅で得た経験を社会に還元してもらいたいという思いから今回のプロジェクトを立ち上げることにした」と説明する。

 18〜34歳の学生・社会人200人を募集
 4領域・32の講義テーマを用意
 HTJ、若者目線の新プロモ企画策定目指す
 2WAYツーリズムに精通した人材育成実現へ

 新たな観点でグローバル人材の育成を目指すPOOLOの第1期プロジェクトのバックアップ役を買って出たのがHTJだ。
 HTJはハワイへの日本人渡航者の上積みを図るための1つのテーマとして、若年層マーケットの開拓を掲げていた。そうした中で若年層をターゲットとする事業を展開するTABIPPOとは以前からさまざまな活動を展開していた。
 HTJのヴァーレイ局次長は「以前TABIPPOを通じて若い世代にハワイ島とカウアイ島の観光素材を見てもらう視察旅行を行ったが、若い世代ならではの視点を持っていると感じた。これ以外にも海外の旅行経験を持つ若者と接する機会があったが、ボランティアやエコツーリズムなどに対する意識が高い人が多い。そうした中で今回、世界を旅行する経験が豊富な若者層が集まるとともに、同世代同士でコミュニケーションを取りながら、グローバル人材を育成する場を構築するというPOOLOのプロジェクトに共感し、サポートを行うこととした」と話す。

 

POOLO公式サイト

 

※写真=新たなグローバル人材育成プログラムを説明するTABIPPOの清水直哉代表取締役(左)とハワイ州観光局のミツエ・ヴァーレイ局次長