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2018.04.27

ウイングトラベル

スペインで訪日旅行をアジアNO.1旅行先に

1-3月48%増と急増、JNTOとCEAV協力協定

 日本政府観光局(JNTO)マドリード事務所は、スペイン旅行会社連盟(CEAV)との協定調印式を4月26日に実施した。両者は昨年5月に協力協定を締結、セミナーや商談会など様々な面で協力し、大きな成果を上げてきたことから、日本をスペイン人旅行者のアジア方面のナンバーワンデスティネーションに押し上げるべく、連携協力を一層強化することで合意した。2017年のスペインからの訪日旅行者数は、前年比8.8%増の9万9900人と10万人台に迫り、2018年1-3月も前年同期比48.0%増の1万9900人と大幅に伸びており、今後のさらなる成長が期待される。
 調印式は4月26日、JNTOマドリード事務所内で開かれ、井上健二所長、ラファエル・ガジェゴCEAV会長が協力協定書にサインした。
 井上JNTOマドリード事務所長は、昨年度締結したJNTO-CEAV協定に基づくスペインの旅行会社向けの情報発信事業を評価し、感謝の意を伝えた上で、スペインからの訪日旅行者のより一層の増加につなげるため、改めて今年度も協定を締結して取り組みたいと意欲を示した。
 ラファエル・ガジェゴCEAV会長は、JNTOとCEAV間で構築された信頼関係を高く評価した上で、スペインと日本は古くから友好関係を築いており、重要なパートナーであるとして、日本をスペイン人旅行者のアジア方面のナンバーワンデスティネーションに押し上げるべく協力していこうと呼びかけた。
 CEAVはスペイン全国の約3000社の旅行会社が加盟する全国組織。2017年度はJNTOとCEAVが連携し、スペインの主要都市や地方都市で訪日観光セミナーを共催・運営したほか、機関誌を通じた訪日旅行情報の発信、CEAVが開催するワークショップへの日本の出展招待、現地旅行会社向け特別冊子の発行など、様々な面で協力してきた。
 そうした連携協力の成果もあり、2017年(1-12月)のスペインからの訪日旅行者数は、前年比8.8%増の9万9900人と10万人台に迫り、欧州域内で最も高い伸びを示した。2018年に入ってからも、1月14.5%増、2月19.3%増、3月83.9%増と、さらに高い伸びを示して好調に推移しており、2018年第1四半期(1-3月)の累計実績は、前年同期比48.0%増の1万9900人に達している。

 

※写真=協定調印式で固い握手を交わす井上JNTOマドリード事務所長(右)とラファエル・ガジェゴCEAV会長