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2019.02.27

WING

ボーイング、新無人機を世界の防衛顧客に発表

豪州国防省との共同開発、実証機を2020年初飛行へ

 ボーイングは2月27日、最新の無人航空機システムである「ボーイング・エアパワー・チーミング・システム」の模型をオーストラリア国際エアショーで発表した。初飛行は2020年に予定されているという。同システムはボーイング・オーストラリアとオーストラリア国防省の共同開発であり、公表はクリストファー・ペイン豪国防相とレオ・デービス空軍司令官が行った。
 全長11.7メートル、航続距離2000海里の戦闘機のような形状のこの無人機は、単独の自律飛行でも、名称のように有人機と連携した飛行でも可能とし、センサを搭載してISR任務、電子戦任務に主に使用する構想としている。
 また、ボーイングでは各国がそれぞれの運用要求に応じて自国のシステムを搭載できる主権的な導入が可能なプラットフォームとしていくことも明らかにした。

 

〈ボーイング・エアパワー・チーミング・システム概要〉
▼戦闘機のような性能を発揮する全長38フィート(11.7メートル)の大きさで2000マイル以上の飛行が可能
▼情報収集・探査・偵察ミッション、電子戦支援を行なうため、機上にセンサパッケージを統合する
▼AIを使って自律飛行したり、他機と安全な距離を保ちながら有人機を支援する

 

※写真=公開されたボーイング・エアパワー・チーミング・システムの模型(提供:ボーイング)